美しいナレーションボイスのために知っておきたいこと

膝をピンと伸ばした立ち方と、膝を柔らかくした立ち方を交互に行います。

それぞれの姿勢のときに、誰かに胸のあたりを中くらいの力で押してもらうと、膝が伸びている立ち方ではすぐに倒れてしまいます。



つまり膝は伸ばすよりも、柔らかくした方が重心が下がって安定するのです。



膝を伸ばした立ち方で、両手を横隔膜に沿って置き、そのまま大きく呼吸をしてみて、そのときに両手の指先と指先の感覚を観察します。次に膝を柔らかくした状態で同じように呼吸し、指先の感覚を観察します。そうすると、指先の感覚が全く違うのが分かります。



膝を伸ばした立ち方だと、腹筋が張るので横隔膜が動けず、指先の感覚はほとんど縮まりません。


一方、膝を柔らかくした立ち方では、腹筋が緩んでお腹が柔軟になり、横隔膜が緩んで活発に動けるようになりますので、息を吐ききったときには指先が重なるぐらいになり、息を吸ったときには指先が大きく離れます。
この実験で違いが分からなかったら、腹筋が固いことが考えられます。



よく「お腹から出す美しいナレーションボイスのために腹筋運動をしなければならない」という人がいますが、固すぎる腹筋はかえって横隔膜の活動を妨げます。美しいナレーションボイスの発声には、立ち方も含めると全身の筋肉が関わってきます。
美しいナレーションボイスのために筋肉を鍛えるのならば、全身をバランス良く鍛え、しかも筋肉を固くするのではなく、しなやかに伸縮する筋肉をつくることが大切です。そのためにはゆっくり泳いだり、太極拳や気功などのゆったりした動きの全身運動が最適です。



これらの運動は、腹筋運動のように目に見える範囲の浅い筋肉を鍛えるのではなく、もっと深い部分の筋肉を鍛えることができるからです。



関連リンク

効果的なナレーションを望むなら

ナレーションとは、放送や映像に欠かせない演出の一つであり、語りの役割を果たしています。質のよい声のナレーションは、聞いている人の心に響きますので、演出を盛り上げるのに効果的です。...

more

声の職人ナレーションで手に職を持つ

ナレーションと言えば、テレビ番組やラジオ、店頭での商品PRビデオ等、ありとあらゆる場面で聞くことがあります。ナレーションを専門に読む仕事をする人を「ナレーター」と呼びますが、これを専門にする人もいれば、声優や俳優、最近では芸人がナレーションをすることも珍しくなくなりました。...

more
top